院内報「こころ」
Medical Journal KOKORO
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第149号:令和7年3月10日
◆ 院長が関係する、各種企画に関するお知らせ ◆
● 槙塚台福祉講座 「人生会議」をはじめよう
令和7年3月26日(水) 午後1時30分開始
場所: 槙塚台地域会館2階
講師: 嶋田クリニック 院長 嶋田一郎
(槙塚台広報誌「まきづかひろば」より)
『「人生会議」は、いのちの終わりについての話し合いです。 人生の最終段階は、いつ訪れるかわかりません。 もしものときに、希望する医療や介護を受けるために、大切にしていることや望んでいること、どこでどのように過ごしたいかを前もって考え、信頼する人たちと話し合いましょう。』
※お問い合わせ先
槙塚台校区地域会館 事務局
TEL 072-291-5118 (平日9時~12時)
● 三つ葉の会 市民向けシンポジウム
令和7年5月31日(土)午後2時~午後4時
場所: 栂文化会館3階 第一講座室
テーマ: 「介護予防と健康づくりについて ~ 泉北に出来るだけ長く過ごせるためのコツ」
当院院長が会長を務める「三つ葉の会」では、市民の方々にお役に立てていただけるような企画を次々と行ってまいりました。
今回は、年齢を重ねていっても、出来るだけ長く、この住み慣れた泉北に住み続けるための日々の生活の心掛けについて、改めて知っていただき、実行していただこうと、企画いたしました。
現在準備中ですが、前半は、持病や何らかの障害があっても元気に暮しておられるご高齢の住民の方々にご登壇いただき、元気に過ごすためのコツをお話しいただく予定です。
後半は、当院院長が元気に過ごすための日々の心がけについてご講演させていただくとともに、各職種の方々からも健康維持にお役に立つお話を行う予定にいたしております。
詳細については、今後チラシや三つ葉の会ホームページでご案内する予定です。
(「三つ葉の会 堺市」でご検索下さい)
※三つ葉の会とは・・・
「高齢者をはじめ、すべての市民にとって住みやすい泉北地域にする」ことを目指して、医療・介護・福祉・住まい・地元の各種企業等の有志が集い、日々活動しています。
♂ 「言霊(ことだま)」と「言葉の力」 ♀
院長
言葉は思いがけない力を持っています。 使い方次第で気持ちが楽になることもあれば、誰かを傷つけてしまうこともあります。 日本では昔から、言葉の持つ力(言霊(ことだま))が信じられてきました。
困難に思えることでも、言い続けることで願いが叶ったという例はたくさんありますし、一方、ネガティブなことばかり言っていると、悪い方向に進んでしまうことがあります。
言霊の「言ったことが現実になる」という思想は、心理学の「自己成就予言」にも当てはまります。 自己成就予言とは、人が自分や他者に対して持つ期待や信念が、実際の行動を通じて現実のものになるという現象を指します。 たとえば、「私は失敗する」と繰り返し考えると、実際に失敗する可能性が高まり、「私は成功する」と信じていれば、その信念が行動をポジティブに変え、成功する確率が高くなるというものです。
では、どんな言葉が自分の心を豊かにするでしょうか? その例を挙げてみましょう。
☆「ありがとう」: 感謝の気持ちを言葉にすることで、心の豊かさを育み、人間関係が円滑になる。
☆「大丈夫、きっと乗り越えられる」 「明けない夜はない」: 自分を励まし、困難な状況を前向きに乗り越える力を与えてくれる言葉。
☆「すべての経験は自分の成長の糧となる」:
良い経験も悪い経験も、自分を豊かにする大切な要素であることを表す言葉。
☆「笑顔でいると、幸運が引き寄せられる」:
ポジティブな姿勢がポジティブな出来事を引き寄せるという考えを示す言葉。
・・・・・ 否定的な言い方を避け、悪口・陰口を控え、一方、周囲への感謝の言葉、あいさつ、前向きな言い方・・・言霊の良い力を意識して日々過ごしていきたいですね。 (院長)
♡ 「なつかしい」が脳にいい ♡
事務スタッフ 加藤
去年の夏、奈良洞川温泉に行きました。 大峯山近く標高800m余りの高地にあり、どことなくなつかしく昭和時代にタイムスリップした雰囲気を漂わせる町並みに旅館・民宿が立ち並びます。 紅葉の季節も良いですが、車の外気温が一気に10度ほど下がるほど涼しく避暑におすすめです。 駐車代を払って名水百選のごろごろ水を蛇口から汲むこともできます。
帰りに天河神社に参ってきました。音楽や芸能の神とされる弁財天を祀っています。 拝殿の向いに能舞台があり、音楽が流れ異空間にいるように感じました。
「なつかしさ」はストレスを解消しポジテイブになるとともに、脳の健康を維持し、認知症のリスクを低下させる効果があるそうです。 なつかしい音楽を聴いたりして昔を回想することで、人は幸福を感じ、人との温かいつながりも感じることができます。 カラオケに行って昔流行った曲を歌ってみたり、テレビやラジオの懐メロ番組を見たり聴いてみましょう。
♡ 復職しました! ♡
看護師 住友
ご無沙汰しておりました。
約6年前から父の介護をしながら仕事を続けていましたが、次第に両立が難しくなり1年2カ月前に休職しました。 父は昨年末に亡くなり、この度復職させていただくことなりました。 あっという間の6年で主人や兄、親戚、院長・副院長はじめクリニックのスタッフの皆さんの理解と協力があったお陰で介護を続けることが出来たと感謝しています。
復職した際に何人かの患者さんに久しぶりとお声掛け頂きとても嬉しかったです。初めてお会いする患者さんも多いかと思いますがこれからよろしくお願いします。
母が亡くなり、これから父を大事にしようと思っていた矢先に倒れ、介護が始まりました。 寝たきりで意思疎通も難しい状態でしたが、お互いそばにいると安心でき、不思議と目の動きや表情で気持ちがわかるように感じました。 私がいつも都合よく解釈するので兄は苦笑いしていましたが。 元気な時に親孝行できなかったのでこんな形でも少しは親孝行できる機会を与えてもらったのかなと思っています。
介護をする上で家族の協力は必要不可欠です。主人と話し合い、有難いことに理解を得られ、父の状態が悪くなり介護を続けることに不安を感じている私に最期まで在宅介護しようと言ってくれたことは忘れられません。 3匹のチワワの存在も大きかったです。 家族だけでなく、兄や親戚、訪問サービスの方々の癒しとして活躍してくれました。
困ったのは自由に外出できない! 父はデイサービスやショートステイをあまり利用できなかったため遠方への外出は難しかったのですが、ちょうどコロナ禍と重なっていたためそれほどストレスは感じずにすみました。 それでも気分転換したいものです。 普段は日用品の買い物や3匹のチワワの散歩、兄が留守番をしてくれる土曜日は主人の実家がある泉南方面へドライブ、日曜日はドッグカフェへランチと時間の許す限り出かけていました。帰宅して父に留守番ありがとうと伝えるといつもいいよと頷いてくれていたように思います。 二番目は運動不足で年々太り、復職すると制服はピチピチになってしまい、今は自転車通勤してダイエット中です。
決して在宅介護が良いというわけではありません。 最初の1年は父と2人でよく泣きましたし、具合が悪くなる度に責任を感じて辛かった。 金銭的な問題も無視できません。 介護の形は人それぞれで、正解・不正解はありません。 今現在介護をされている方は息抜きしながら、困ったことがあれば周囲を頼るなど一人で抱え込まないようにしていただければと思います。
♂ エピローグ ♀
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「回想法」は認知症患者さんにも大変有効で、なじみのある昔の写真などを見て感情や記憶の良い刺激になる療法として注目されています。
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長い介護生活をやり切り、復職してくれて嬉しいです! 今後、経験を生かしてくれると思います!
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