◆◆ 休診日のお知らせ ◆◆

 

9月13日(木)は休診いたします。

10月11日(木)は休診いたします。

11月22日(木)は休診いたします。

 ・・・          以上の日はご来院されないよう、ご注意下さい。

認知症の発症予防・進行予防のための

      日頃の心掛け 最新情報  (院長) ☆

 

  認知症になる方が増加の一途をたどっていますが、最近の研究で、認知症の発症や進行に影響する生活習慣が次々と明らかになってきています。 院長は「認知症サポート医」という立場で日々の診療や活動にあたっていますが、「認知症サポート医」としての資質を高めるため、種々の研修会や医学雑誌で知識を仕入れています。 学んだ内容で、是非とも皆様に知っておいていただきたいことをこの誌面で少しご披露させていただきます。

「孤独」は脳のアミロイドを増やす!:

 社会的なつながりが少なく、日常の会話が少ない人ほど認知症になりやすく、活動的な人に比べて何と8倍も認知症になりやすいとの研究結果がでました。特に70歳以上の男性が日頃「孤独」になりやすく、認知症リスクが非常に高まっているとのことです。 実験的にも「孤独」な状況に置かれたマウスの脳には、アルツハイマー型認知症の原因物質とされるアミロイドがどんどん増える事が確認されています。 前号(第109号)で、健康寿命を伸ばすための最も効果的なことが「人とのつながりをつくること」との記事を掲載しましたが、認知症予防という観点からも、人とのつながり、会話する機会をしっかりと持つことが大切ですよ!

●蓄積された睡眠不足は脳のアミロイドを増やす!:

 以前NHKスペシャルで放映された「睡眠負債」は大きな反響がありましたが、この「こころ」誌でも取り上げさせていただきました(平成29年7月発行の第103号:クリニックホームページの「こころ」誌バックナンバーをご覧下さい)。 睡眠不足は若い頃から「負債」として蓄積し、その「負債額」が大きい人ほど脳にアミロイドが沈着しやすく、将来的に認知症になるリスクが高いことがわかりました。 実は、アルツハイマー型認知症の原因物質の一つとされるアミロイドは、発症する20年以上前から蓄積しており、睡眠不足がアミロイドの蓄積を促進するというのです! 認知症は、若い頃の生活習慣の「つけ」が回ってきて発症する一面もあるのです! 十分な睡眠は、脳にたまっているアミロイドを取り除くことに役立っています。 意図的に睡眠不足になることを避けるべきですが、一方、良い睡眠を取るためのコツは、日中にしっかりと活動的に過ごすことです。(睡眠に関しては、裏面のスタッフの記事もご覧下さい)

●中高年からの聴力の低下は認知症発症リスク!蓄積された睡眠不足は脳のアミロイドを増やす!:

 聴力低下がある中高年の人は認知症発症リスクを高めることが分かってきました。 これは聴力低下があることで人との会話の機会が妨げられ、やがては人とのコミュニケーションを避けるようになることにつながるからだと言われています。 聴力低下を来たした場合、早めに補聴器を付けて人との会話の機会を保てるようにすべきでしょう。(院長)

☆☆(久々に)院長のお勧めの本☆☆

  日々読書をする時間が少ないのですが、所用での電車の中の移動時間が貴重な読書の時間です。 最近読んだ本の中で、皆様にお勧めしたい本をご紹介します。 最近の超高齢者会の中、介護を受ける人・介護する人が著増しています。 その立場になって急な対応を迫られることが多いと思いますが、できれば無縁なうちから、介護のことや施設の事を知っておくべきと考えます。 介護にまだ無縁な方も、現在介護に関わっている方も、介護・施設の理解のために役立つと思う本を今回ご紹介いたします。

◇講談社現代新書:「親の介護をする前に読む本」東田 勉著 800 円+税

 この本は、介護のことを学ぼうとする人が、最初に読むべき本として書かれたものです。 私も大変勉強になりました。 私も大変勉強になりました。 日々の業務の中で、診させていただいている患者から介護保険の諸サービスの相談を受けたり、担当のケアマネージャーさんなどの他の職種の方々との打ち合わせがよくありますが、今一度介護についての知識を整理しようと夏季休診中に読みました。 「介護はやり直しが出来ません!」というフレーズがあり、介護を受ける方も、介護される方も、是非とも本書を読んでいただいて、いざと言う時に後悔しないように準備してください。

 

祥伝社新書:「誰も書かなかった老人ホーム」小嶋勝利著 840 円+税

 前書と同じ観点から読んだ本ですが、施設について知らない方が大多数ではないでしょうか。 老人保健施設、特別養護老人ホーム、サービス付き高齢者住宅、有料老人ホーム・・・等々、違いをご存知ですか? 施設選びも、ニッチもサッチも行かなくなってから慌てて選ばねばならない状況になりがちで、行き違いが生じやすい現状があります。 また、元気なうちから、施設入所するという選択肢もあります。前書と同じく、早めに読んでおくべき本と思います。

(読書については、後のスタッフの記事もご覧ください)

💖 良い眠りのヒント   看護師長 佐野 亜紀

 私達は世界有数の睡眠不足民族だそうです。 現役世代は多忙・退職後は不眠に悩む人も多いです。 今回は快眠のための日中の過ごし方をお伝えします。

 まず朝。 脳の覚醒には強い光が必要です。 窓から1メートル以内の場所で5分以上過ごします。 曇天日は室内照明では暗いのでデスクライトを直接見ないで対応して下さい。 朝食にたんぱく質を食べて脳に一日の始まりのサインを送る事も大切です。 豆乳、ヨーグルトでもOKです。 次に昼。 起床8時間後に椅子で5分程目を閉じるだけ。 脳の休息です。 1分でも良いですが30分以上では多すぎ、だるくなる事も。 「○分後に起きる」と3回頭の中で唱えると目覚める前に心拍数が上がり効果的です。 人は起床から8~12時間後に大脳を眠らせるシステムが働くそうです。 最後に夕方。 早いと思いますが眠りの準備が始まっています。このタイミングで眠らないよう頑張りましょう。 散歩・筋トレ等で起床11時間後に体温を上げる事がコツです。

  多忙な人は肩を上げ後ろにグッと引きそのままストンと下ろして5分程キープ。 違和感がありますがそこが本来の肩甲骨の位置です。 他力本願派は入浴もOK。 足首を暖める事がポイントで足浴・シャワーで暖かく感じる程度に掛ける事が大切。 上がった体温は足の裏から汗をかき放熱しながら体温を下げて深い眠りに入ります。 靴下を履いて寝る人は足先をカットするかレッグウオーマーがお勧め。 簡単にまとめると6時起床・窓際で朝食・14時に5分閉眼・17時に30分散歩・23時就寝です。 とは言え、睡眠のための人生ではないのでどうぞお気楽に。 関心のある方はセロトニン・メラトニンを調べても興味深いですよ。 暑くて長い夏からやっと秋になりました。 気持ちの良い眠りでお肌美しく頭冴えている毎日を過ごすヒントになれば幸いです。 が、夜更かしもまた楽し。

💖  秋といえば・・・     事務主任 佐藤雅代

 秋といえば『食欲の秋』・『スポーツの秋』・『読書の秋』など思い浮かびますね。 私は食べることも大好きですが、読書も好きです。 好きな本はフィクションで話題の本や本屋で感動するとか泣くとかのポップがある本を図書館で借りて読んでいます。 昨年読んだ本ですが『桜のような僕の恋人』という本は恋人が人の何十倍もの早さで年をとる難病を発症することで二人の想いがすれ違う切ないラブストーリーですが久しぶりにボロボロ泣いてしまいました。 『最後の医者は桜を見上げて君を想う』は3人の医者がそれぞれの考えがあり、患者と向き合って治療にあたる姿や患者が助からない病に悩み向き合っていく姿に考えさせられることがたくさんありました。 これから少し涼しくなって読書をするのに適した気候になるので、私も読書の時間をもっと作りたいと思います。 お薦めの本があったら教えてください。

  

(前回の続き)関西弁再考(最高!?)2(院長)

 

<物に「ちゃん」「さん」をつける(擬人化する)>

 あめちゃんが有名ですが、食べ物では、お芋さん、お豆さん、おいなりさんなどと言いますね。 また、よく看護師や介護士が便のことを「うんこさん」と言うのを耳にします。 愛情を感じますねえ~