院内報「こころ」
Medical Journal KOKORO
◆ 当面の休診日のお知らせ ◆
当面の休診予定日をお知らせいたします。
*8月:8月28日(土)は休診いたします。
*9月:9月11日(土)、9月18日(土)は休診。
*10月:10月2日(土)、10月16日(土)、10月30日(土)は休診いたします。
◎土曜日は不定期に休診いたしますので、ご予約なしに受診される場合は予め必ず電話にてご確認下さい。
●当院を受診される皆様方へ:ご了解いただきたいことについて●
待合室が狭いために時間帯によってはかなり込み合い、また、診察や検査の待ち時間が長くなりがちで、皆様には大変ご迷惑をおかけし、申し訳なく思っております。 少しでも改善しようと日々職員一同智恵を出し合っております。 少しでもご迷惑を軽減するため、皆様方にご了解いただきたいことを以下にまとめました。 よろしくお願いいたします。(院長)
①院長・副院長の診療上の役割分担について
当院にご通院される方が増え、特に院長が専門とする神経内科の患者の方々が増えたため、予約の方だけで各診療時間の診察枠が先々まで埋まってしまう事態となってきております。 診させていただく限りはじっくりと診させていただきたい、一方、たくさんの方を診させていただきたい、という「二律背反」に悩んでおります。 原則的に、『院長は予約の方に限定して診させていただき、急な症状悪化や予約外の方は、副院長が診させていただく』という体制を取らざるを得ないことをご了承ください。 もちろん、院長・副院長が随時相談しながら診療いたしております。 また、副院長自身がフォローさせていただいている方もかなり増えてきたため、予約なしで受診される場合に待ち時間がかなり長くなってしまう場合があることをご了承ください。 ご病状が落ち着いている方には、診察間隔を開けさせていただくなどの対応をとらせていただいておりますのでよろしくお願いいいします。
②採血でご来院の方へ:朝一番を避けて下さい
朝一番(9時ごろ)には来院される方が集中するため、朝食抜きで採血に来られた場合でもかなり待っていただくことが多くなっております。 空腹の状態であれば良いので、当方から時間指定させていただく場合を除き、朝食を早めに軽くたべていただいて、4時間以上空腹になるようにしてお昼前(11時30分ころ)に来ていただくか、昼食を早めに軽くたべていただいて4時間以上空腹になるようにして夜診に来ていただくか、いずれかでご来院いただくようにお願いいたします。
③神経ブロック注射でご来院の方へ
仙骨部硬膜外ブロックなど、特殊な神経ブロック注射は院長が担当しておりますが、込み合う時間帯には施行が困難となるため、事前のご予約をお願いいたします。 単純な圧痛点ブロック(トリガーポイントブロック)は適宜行ないます。
~~熱中症を予防しよう~~
♡副院長文子Drからのメッセージ♡
依然、厳しい暑さがつづいています。 連日ニュースでは熱中症ということばを聞かない日はありませんね。 熱中症による死者数は、最近の10年間では年平均400人近くになり、30年前と比べ6倍にも増えています。 この原因は35℃以上の猛暑日が増加し、高齢者の死亡につながるケースが増えたためです。最近の熱中症による死者の65~70%は、65歳以上の方なんです。 死に至らなくても、熱中症にかかる人が増えています。 特に目立つのは、60歳以上で熱中症になった人の6割が、スポーツや仕事をしているわけでもない日常生活で発症していることです。熱中症の初期症状は、頭痛、めまい、嘔気などで、特有の症状ではないので気がつきにくいのです。 高齢者は暑さに対する感覚が鈍く、若い人より体内の水分量が少ないので、体温が上昇しやすくなります。 このため熱中症になりやすいのです。 発熱のため風邪かな~と来院される方もおられますが、水分補給すれば回復される場合も多くみられます。 熱中症は屋内でも発症します。 湿度が高いと汗が乾きにくく体温が下がりにくくなります。 そのため気温だけでなく湿度にも注意が必要です。 湿度計付き温度計を置いて、室温28℃、湿度60%になったら、エアコンを使うなど、目で確認できる管理が必要です。 ご高齢の方はのどの渇きを感じなくても、こまめな水分補給をして、普段からエアコンや扇風機を使って室温を下げることが予防の第一歩です。(副院長)
●新スタッフ自己紹介コーナー●
優秀な看護師1人を増員し、クリニックの活動の幅が増してまいりました。 宜しくお願いします。
看護師 平井由加理
皆さんこんにちは。 毎日暑い日が続いていますが、熱中症対策は万全ですか? 夏バテしないよう、睡眠・栄養に十分気をつけて下さい。 私は5月10日より勤務しています。 以前旧・国立泉北病院にいた時、少しの間だけ、院長先生といっしょの病棟で勤務していましたが、今回再び勤務することとなり、お世話になっています。 アルバイトで他のクリニックに勤務したことがありますが、長期的に働くのは初めてで、在宅医療は全くの未経験で、日々緊張の毎日です。 クリニックでは、患者さんから笑顔をいただくことも多く、励まされることも度々ですが、今後は少しでも皆さんのお役に立てるように頑張りますので、今後ともよろしくお願いいたします。
●大腸がん検診で命が救われました!!●
ー 年1回、大腸がん検診を受けましょう ー
年々がんで死亡する人の割合が増加し、特に、肺がん、乳がん、大腸がんが増加してきています。(ちなみに、がんで死亡した人は、男女とも、1位が肺がん、2位が胃がん、3位が大腸がんとなっています) 各種検診で早期発見を目指しておりますが、未だに肺がんは早期発見が難しい(胸部レントゲン写真では早期に発見することが困難です)現状があります。 乳がん、子宮がん、大腸がんは堺市でも早期発見のための検診があり、それを受けて早期に発見された方が何と多くおられることか!(できれば、年1回詳細な人間ドックを受けることをお勧めします) 当院で施行できるのは、このうち大腸がん検診のみですが、それでも、年間10名近くの早期大腸がんが見つかり「検診を受けて良かった」と言われています。 大腸がん検診といっても、便を2回採っていただくだけの簡単なもので、血液が混じっているかどうかで判定するものです。 もっとも、陽性に出たからといってすぐに大腸がんというわけでもなく、痔などの出血性疾患のある方も陽性と出てしまいます。 陽性と出た方には、病院にご紹介して精密検査を受けていただくこととなります(大腸内視鏡など)。 早期のがんは全く症状がないことがほとんどである一方、特に大腸がんは早期で見つかればほぼ100%完治します。 ぜひ、がん検診を受けて下さい。 詳細は受付まで。(院長)
☆☆今号の、院長のお勧めの本☆☆
◇新潮新書:「偽善の医療」 里見清一著 700円+税
一般の方々が読まれた場合この本の内容に対して結構批判が出るのではないかと思われるほど、医者の「本音」が書かれています。 本の目次を紹介すると、「有力者の紹介は有難迷惑」「告知の無責任」「癌の最先端治療はどこまで信用できるか」「間違いだらけの癌闘病記」等、挑発的さえありますが、人情を大切にする筆者が、医療における「おかしな点」を直球で指摘・批判していており、私も賛同しかねる箇所がありつつも、「よくぞ書いてくれた!」と手を打つ箇所が多々あります。
●便利は不便!?●
昨今、携帯電話の多機能化で、カーナビ機能、いろんな情報検索、カメラ等、「これさえあれば何でも!」となっています。 最近、iPadなどの端末で電子書籍なるものが登場しています。 私は世の中の便利さに身をゆだね切ることに抵抗があり、携帯電話は電話機能だけで良い、コンピューターを使うのも本当は嫌い、未だに音楽はLPレコード中心というアナログ人間です。 便利さに身をゆだねた結果、地図や時刻表も読めない、漢字も思い浮かばない、本屋でいろんな本に接して「本との出合いを楽しむ」にも本屋がどんどん潰れ、作られた情報をただ受け取るだけ・・・機械に依存する「総白痴化」の道を歩んでいると危惧するのは考え過ぎでしょうか?(院長)