◆ 当面の休診日のお知らせ ◆

  

当面の休診予定日をお知らせいたします。

*9月:9月14日(土)、9月21日(土)は休診。

*10月:10月12日(土)、10月26日(土)は休診。

*11月:11月2日(土)、11月30日(土)は休診。

   

◎土曜日は不定期に休診いたしますので、ご予約なしに受診される場合は予め必ず電話にてご確認下さい。

   


   

☆ 美白化粧品問題について考える ☆

   

 カネボウ化粧品が「ロドデノール」という成分を含む美白製品について、肌がまだらに白くなる現象(白斑症)が多発したため自主回収を実施したことは記憶に新しいところです。 ロドデノールは、塗布した皮膚の部位においてメラニン色素が作られるのを強力に抑えるため、「美白効果が出過ぎて」白斑症が起こった訳です。 アトピー性皮膚炎や乾燥肌のような皮膚の保護機能が弱っている部位に塗ると、多くのロドレノールが皮膚から吸収されて効果が出過ぎた可能性があります。 

  

 しかし、そもそもメラニン色素ができるのを抑えること自体、私は道理に反するものに思えます。

   

 メラニン色素というと、シミを作り出す悪者としてとらえられがちですが、実際は、私たちの体を紫外線から守る大切な働きをしています。 もしメラニン色素がなければ、皮膚の奥深くまで紫外線が入り込み、水ぶくれや炎症を起こしやすくなったり、皮膚がんなどになりやすくなってしまいます。

   

 人間の身体の中で作られるものは本来有意義な役割があるものです。 もちろんコレステロールや尿酸なども過剰であれば身体に悪さをしますが、本来生活習慣の見直しの中で程良いレベルに保つことが理想です。 薬などで抑え過ぎないことも必要で、私どもはそういうことをしっかり念頭に置いて診療することを心掛けています。

   

 また「アンチエイジング」が流行っていますが、若々しくあるよう努力する一方、加齢に逆らうのではなく、うまく受け入れて円熟してゆくこともまた素晴らしいことではないでしょうか。(院長)

   


   

★ 副院長のお勧めの1冊 ★

 幻冬舎新書「思い通りの死に方」

    

 あなたは何歳まで生きたいですか? 元気で長生きは万人の願望。マスコミは90歳を超えても元気な「スーパー老人」をもてはやし、日本人の平均寿命が世界トップクラスであることをグッドニュースとして報道します。 しかし、実際には苦しみながら長生きしている高齢者が大勢います。多くの人は、長生きの人はみんな元気だと勘違いしていて、ボケや寝たきりのことは考えません。いくら科学が発達しようと、生まれたからには「老いて死ぬ」のは、絶対的真理であり、不可避であるにもかかわらず、私たちは日常生活から死を遠ざけ、隠し、見ないよう、考えないように死から逃げてきました。 その結果、「延命医療」や「延命介護」という拷問をくぐらず、穏やかに世を去ることは、今や非常に困難になっています。

    

 この本では、誰も本当のことを言わない高齢者の生き方・老い方・逝き方を現役の医師二人が赤裸々に語り合っています。 中村仁一先生は「大往生したけりゃ医療とかかわるな‥自然死のすすめ」の著者、久坂部羊先生は「日本人の死に時‥そんなに長生きしたいですか」の著者で、お二人とも医療が抱える問題と真正面から向き合ってこられました。 年を取れば、体のあちこちが具合が悪くなるのは生き物として自然なことであると「老いを受容」し、明日死んでも悔いがないような「生き方」をする。 満ち足りた気持ちで、穏やかに死ぬことができれば、大往生と言えるのではないでしょうか。

    

 この本を読んで、みなさんもご自分の「死に方」すなわち「生き方」を考える一助にして頂ければ‥と思い紹介させていただきます。 (副院長)

   


    

♡ この夏、鑑賞した映画より ♡  副院長

   

◆映画「少年H」 

 妹尾河童の自伝的小説が原作。 太平洋戦争前後の神戸を舞台に洋服店を営む一家が激動の時代をどう生きたかをつづっている。

 高齢で小柄なせいで召集を免れた父と、陽気で熱心なクリスチャンの母。 多感な少年Hと幼い妹。水谷豊と伊藤蘭という現実にも夫婦である二人が演じて話題。 ここで描かれているのは、歴史上の大事件より庶民の日常に起こる出来事。 少年Hを通じて戦争というものがどういうものか、戦争を知らない人にもわかるように身近に描かれていました。父親は穏やかだが、ものの考え方、いろんな場面での対応は良識のある人。 Hは父親を尊敬している様子。 子は親の姿を見て人のあり方を学ぶもの。父親が身をもって示す教育の映画でもあると思いました。

  

◆映画「風立ちぬ」 

 スタジオジブリの宮崎駿監督のアニメ。 実在した堀越二郎と同時代に生きた文学者、堀辰雄をごちゃまぜにして、ひとりの主人公「二郎」に仕立てている。 主人公堀越二郎は日本の航空開発史に名を残す、航空機設計者。 「零戦」の生みの親である。 零戦の誕生とともに、二郎と美しい薄幸の少女菜穂子との出会いと別れを描いている。 「美しい飛行機を作りたい」と決心した少年・二郎が夢を捨てずに成長し、仕事と恋の両方に精一杯生きる姿を描いた物語。

 物語自体、非常に淡々とした様子で描かれていて、あまりドラマチックな展開がなく、少し物足りないという意見もあるようですが、私自身この物語は静かに戦争の悲惨さを表しており、とても心に残る映画だと感じました。 (副院長)

   


   

 ● テニスでストレス発散!●         

   事務スタッフ 宮崎朋子

   

 ラケットを持ったこともなかった私が、10数年前に初めてテニスの体験レッスンに参加して以来すっかりはまり、今も週1回の割合で楽しんでいます。一緒にゲームする仲間は40代から80代で、その中でも最高齢が83歳のおじさまです。そのおじさまとは体験レッスンからのお付き合いで、この夏の間も暑さに負けずテニスをしている姿を見ては、「私も負けられない」と元気が湧いてきます。 自転車で荒山テニスコートに行くのですが、20分ほどの距離を運動と思い頑張っています。 そして、コートに立った瞬間は疲れもストレスも忘れ夢中になってボールを追いかけます。 こうして楽しくテニスができるのも、ちゃんとコートの割り振りをしてくれる人がいてメンバーを集めて連絡をくれるからで、本当に感謝しています。 クリニックに来られる患者さんからもテニスやダンス、絵画や書道など趣味の話をよく聞きます。 どうかみなさんも、一つ興味のあることを見つけて人生楽しんでくださいね。

   


   

 ◆ 私の趣味 ◆ 

   看護師 松本和栄

   

 今の私の趣味は粘土細工です。 今まで、縫物や編み物・ビーズ等、色々としてきました。 が、今はもっぱら粘土を触っています。 食品サンプルの様な偽食べ物を、粘土で再現しているのですが、大きさは小さいです。 ミニチュアまでもいかないのですが、大体がキーホルダーサイズです。 その為、色々な工夫がいります。 飲み物を作ろうと思うと、小さいグラス・氷・ストローが要ります。 そこで活躍するのが、100均です。 グラスはパイプ椅子の透明のゴム製足カバー。 氷は園芸コーナーにあるアクリル製の透明な石。 ストローはすごく悩みましたが、身近なもので点滴の針キャップがピッタリでした。 園芸用の白い砂がメロンパンやクッキーの砂糖に、接着剤がホットケーキのシロップになります。 粘土をこねていると、手先の良い運動になります。又、何か利用出来る物はないかと、頭をフル回転させてます。 頭にも良いようです。 秋にはハーベストの丘でお披露目予定です。

   


  

 エピローグ  

   

 非常な暑さ続きの夏で、41℃を超える場所があったり、「数十年に一度」という言葉が行き交う異常気象(ゲリラ豪雨、竜巻など)があったり、何か地球が壊れ始めているように感じませんか? 本当に生活の有り様を変えないととんでもないことになりそうと危惧した夏でした。(院長)