◆ 当面の休診日のお知らせ ◆

    

 当面の休診予定日をお知らせいたします。

*10月:10月6日(土)、10月20日(土)

*11月:11月17日(土)、11月24日(土)、11月27日(火)の夜診は休診いたします。

*12月:12月8日(土)は休診いたします。

   

<年末年始の休診予定>

★12月28日(金)午前診で、年内診療   最終です。(12月28日午後~1月6日休診)

★1月7日(月)午前診より、年始診療開始。

     

◎土曜日は不定期に休診いたしますので、ご予約なしに受診される場合は予め必ず電話にてご確認下さい。

 


    

☆ 季節性インフルエンザワクチン接種のご案内 ☆

     

 インフルエンザワクチンを接種させていただく時期がまたやってまいりました。  昨年はワクチンが少なくてお断りせねばならなかった方々もおられ、大変ご迷惑をおかけしましたが、今年は十分な量が供給される予定です。

    

 この季節性インフルエンザワクチンには、3年前に流行した新型インフルエンザワクチンが含まれています。  効果は確実とは言えませんが、特に病弱のご高齢者ではインフルエンザが重症化しやすく、ご高齢者では接種する意義があると考えております。 

 現在13歳以上では、ワクチン接種は1回接種で十分とされています。 

    

 ワクチン接種を希望される方は、受付までご連絡・お申し込み下さい。 なお定期受診されている方は受診の際に接種できます。(詳細は受付まで)

    

◆初めて当院を受診される方(新患):3500円

◆前回受診から間があいている方(初診):2600円

◆定期受診されている方・2回目(再診):2100円

    

◎堺市在住の65才以上の方は1000円の窓口負担で済みます。

◎無料券は、接種当日に必要ですので、対象の方はワクチン接種当日にご持参下さい。

    


   

☆ 成人用肺炎球菌ワクチン接種のお勧め:

  堺市在住の75歳以上の方に助成開始 ☆

     

 堺市に住民登録のある75歳以上の方に対し、成人用肺炎球菌ワクチン接種の費用を1人1回に限り、3000円の助成が堺市から行なわれることとなりました。  本来当院ではこのワクチンを7000円で行なっているため、この助成を適用した場合は4000円になります。

     

 肺炎は日本人の死因の第4位でしたが、厚生労働省の2011年人口動態統計によると、日本人の死因順位で肺炎が脳血管疾患を上回って3位となりました。

 高齢になるほど死亡率が上がり、死亡者の96%は65歳以上です。  特に風邪やインフルエンザで抵抗力が弱った時に起こしやすく、肺炎の原因菌の第1位が肺炎球菌です。

  

 「肺炎を起こしたら抗生物質で治療すればよい」と安易に考えがちですが、実は抗生物質の効きにくい菌がかなり増えている現状があり、肺炎のもっとも多い原因菌の肺炎球菌のなんと過半数がペニシリンなどの通常の抗生物質が効かないものとなっています。  従って予防が大切で、その有効な手段の1つが肺炎球菌ワクチンです。 

 全ての高齢者の接種が望ましいとされ、接種により肺炎の重症化や死亡を減らすと報告されていています。

    

●助成の無い場合は、7000円かかります。

●1回の接種で効果が約5年持続し、再接種できます。

●通常ワクチンとほぼ同程度の副反応の起こる可能性。

●事前の予約が必要です。(詳細は受付まで) 

    


  

☆ 『健康教室』のご報告 ☆

        事務スタッフ  佐藤雅代

      

 去る9月13日(木)に栂文化会館・視聴覚室にて健康教室を開催致しました。 

   

 今回のテーマは「パーキンソン病との旅を快適に!―うまくつきあうコツ一」でした。 

 たくさんの方にご参加いただきありがとうございました。 実は5月に「南大阪・パーキンソン病 市民フォーラム」で院長の講演があったのですが、参加出来なかったという方々の声を聞き、その時のお話を基本に再度お話をしていただきました。 

    

 私もパーキンソン病という病名はよく耳にしますが、実際どういったしくみなのかはあまり理解できてなかったんですが、健康教室に参加して少しは理解できた気がします。

    

 パーキンソン病は「老化を先取りする」病気というお話があったのですが、「パーキンソン病にやさしい生活環境づくり」は病気に関係なく高齢になれば注意しなくてはいけないなということばかりで、自分の親の生活環境と照らし合わせて話を聞いていました。

    

 また定期的に健康教室を開催させていただこうと思いますが、何か聞きたいテーマがありましたらスタッフにお声かけ下さい。

     

 今回の健康教室の資料もあとわずかですがありますので、ご希望の方は受付にお申し出ください。  

     


    

● 新スタッフ自己紹介コーナー ●

     看護師  松本和栄

     

 はじめまして、9月より勤務させていただいております。  

 

 松原市在住ですが、看護学校・病院勤務共に、堺市北区にある近畿中央胸部疾患センター(旧国立療養所近畿中央病院)だった上に、泉が丘に友達も住んでいた為、それほど遠く感じず通勤しております。  以前、訪問看護ステーションで働いていたことがあり、その後大阪市内の診療所に移りましたが、再度、更なる在宅医療に関わりたいと思い、嶋田クリニックを見つけました。

    

 嶋田クリニックのホームページをみると、なんと大阪市内で働いていた診療所というのが、以前副院長先生がいらっしゃった診療所だと分かり、不思議な縁を感じここで働こう!と決めました。

    

 院長・副院長先生をはじめ優しく楽しいスタッフに指導頂き、患者様からも指導頂きながら、日々成長していきたいと思います。 どうぞよろしくお願い致します。

    

 最後に、私の趣味がスイーツデコという、樹脂粘土で食べられないお菓子を作っています。食品サンプルの様なものです。 私の手に絵具が残っていることが多々あるかと思いますが、あたたかい目で見守って下さい。

    


   

◆ (勝手に)新企画! 「院長の好きな言葉」シリーズ① ◆

 「無用の用」(老子・荘子の言葉)

   

 意味は、役にたたない実用性のないように見えるものに、実は真の有益な働きがあるということです。

    

 老子はコップの空いた部分や家のくりぬいた部分が、「水を入れる器」や「窓」となって役立つことを例に挙げ、もし「無」の空間がなければ、車輪は回らず、器も家屋もそれぞれの用をなさないように、「有」も「無」があればこそ役立つということ、一見すれば無意味な「無」だが、実は人間の知見を越える大きな意味があるということを述べました(『老子』第十一章)。 

    

 さらに荘子曰く、『たとえば大地は広大だが、人が実際に使っているのは足の踏む大きさ。  しかし、だからといって足の大きさだけ残して周囲を掘ってしまったらどうだろう。 それでも「有用」と言えようか。  要するに、一見何の役に立たないように見える「無用」こそが、実は本当に「有用」なのだ。』(外物篇)。

 荘子はこれを「無用の用」と表現し、『人は誰でも「有用の用」を知っているが、「無用の用」を見ようとしない』と述べました(人間世篇)。

   

 世の中は確かに便利にはなりましたが、便利さやスピード感とひきかえに「余裕」と言うか、心の「遊び」の部分を犠牲にしてきたのではないでしょうか。 

 言わば「無」の部分をどんどんと狭めて、まるで動きにくくなったハンドルのような状況に陥ったように感じます。 

    

 「有用」とか「無用」とか決める場合、必ず「誰にとって」という観点で判断しています。 

   

 今、自分が現代社会の中で、いや、視野をもっと大きくすれば、「大自然」の中で生かされている状況を考えると、そもそもこの世に「無用」なものなど無いのではないかと思うのです。 自分を超えたところに立ってみれば、あらゆる区別は消滅する。これが荘子のいう「万物斉同(ばんぶつせいどう)」ということでしょう。

    

 自分がいろんなことに悩む時、この「無用の用」と言う言葉を思い出して、宇宙規模で考えればちっぽけなものだと言い聞かせています。(院長)