院内報「こころ」
Medical Journal KOKORO
◆ 当面の休診日のお知らせ ◆
当面の休診予定日をお知らせいたします。
*3月: 3月2日(土)、3月16日(土)、 3月30日(土)
*4月: 4月13日(土)、4月27日(土)
*5月: 5月18日(土)
*6月: 6月1日(土)、6月22日(土)
◎土曜日は不定期に休診いたしますので、ご予約なしに受診される場合は予め必ず電話にてご確認下さい。
★ 重要なお知らせ(前号より再掲)
副院長の診察の予約を廃止しました
(当日の受付順といたします) ★
(前号でもお知らせいたしましたが) 副院長の診察については、全て当日の受付順とさせていただくこととなりました。 これで当面様子を見させていただきたいと思います。
但し、神経内科疾患につきましては、院長による予約診療を原則といたしておりますので、神経内科疾患で予約外でご来院いただいても、一旦予約を取り直していただいてお帰りいただくことがある旨ご了承ください。
◆ 健康に関する最近の研究や知見より ◆
① 炭水化物や糖質を制限し過ぎると、 死亡率がかえって有意に上昇?
炭水化物や糖質をまだまだ摂り過ぎる方が多く、糖尿病や高脂血症等の生活習慣病の予防や病態改善のためにはその摂取を制限する必要のある方々が大勢おられます。 それを背景に、ゴハンやパンといった主食や甘いお菓子など、食事で摂取する糖質を極端に減らすダイエット法が最近注目されています。
しかし、この糖質制限食を5年以上続けると、死亡率が高くなるという研究結果が発表されました(国立国際医療研究センター病院)。 糖質制限食は「肉食中心になりがちで、心筋梗塞や脳卒中などのリスクが高まる可能性がある」との指摘があります。
ただ、今回の研究での糖質の制限は中途半端な状態を対象にしていて、極端な糖質制限を対象にしていないとの反論も出ており、この問題についてはまだ結論がでていません。
炭水化物や糖質の極端な制限の是非については、正直良くわかりませんが、取り過ぎは良くないのは事実ですので、ゴハンやパン等の炭水化物や間食を取り過ぎる傾向の方はまずは減らす努力を! また、糖質を制限する場合、その分脂肪を取り過ぎないような注意も必要でしょう。
② 食べる「量」を減らさず「時間」を変える「時計遺伝子」ダイエットが注目!
<昨年のNHKの番組より> 全身の多くの細胞にあり、その活動を制御している時計遺伝子。いくつか種類がありますが、BMAL1という時計遺伝子は、細胞が脂肪をためこむ働きのコントロールに関連していると考えられています。 このBMAL1の働きは午後3時頃に弱まり、深夜に向かって高まることが判明。 この時計遺伝子の性質を生かすダイエット法が紹介されました。
【時計遺伝子ダイエットの鉄則】
☆鉄則その1: 朝食をとる
☆鉄則その2: 夕食は早めに
☆鉄則その3: 分食を利用せよ
朝食をとると、内臓の時計遺伝子がリセットされ、適切に働けるようになります。 夕食はBMAL1の働きが高まる午後9時(できれば午後8時)までにすませるのがオススメ。 どうしても仕事などで夕食が遅くなる場合は、夕食1食分を2回に分け、1回は夕方に、1回は遅い時間に食べる「分食」がオススメ。
なお当たり前のことですが、この鉄則は「食べ過ぎない」ことが前提になっており、この鉄則を守っても、以前より食べる量が増えると意味がありませんのでご注意を!
③ 運動が明確な認知症予防効果! (健康長寿医療センターの研究より)
ウォーキングを1日1回やる人とやらない人を比べると、やらない人は認知症に3.4倍かかりやすいというデータがあります。(2年間追跡調査)
認知症の予防について様々な研究がされていますが、現時点では運動することが突出して予防効果が高いとされています。 認知症のみならず、歩かなくなることで老化がぐんぐんと進行して行きますので、どうか皆様、歩き続ける努力を!(院長)
★ 副院長のお勧めの1冊 ★
「僕の死に方~エンディングダイアリー500日」 流通ジャーナリスト 金子哲雄さん著(小学館)
昨年10月2日、肺カルチノイドで41歳で亡くなった金子さんの死の記録です。 一昨年の6月に末期の肺がんと診断され、絶望の中でも前向きに仕事をして、自分の情報を見てくれる人たちを喜ばそうと懸命に生き、その中でも自分の死に対して真正面から向き合い、周到な準備をして亡くなられました。
●末期のがんと宣告された時の患者さんの気持ち
●がん治療の現実(発見が遅かったり、再発・転移があって手術・抗ガン剤・放射線治療が受けられない状態になった患者がどうなるのか)
●地域医療の実際
●在宅終末医療・在宅死
についても書かれています。
自分が死を宣告された時、どう向き合えばいいのか、ひとつの参考になることと思います。(副院長)
● 笑いの効用 ●
看護師 増田 淑子
時と場合によりますが、人は自由に笑えて笑うと「楽しかった」と感じるものです。 以前から笑うことは体に良いと聞いたことがありますが、どんなふうに良いのか、新聞で笑いの効用について記事が載っていたのでいくつか挙げてみます。
●免疫が活性化して病原菌に強くなる
●血流が増えて脳が活性化する
●血糖値の上昇を抑えられる
●ストレスが軽減される
●アレルギーの反応が軽減される
笑うだけでこんな効果があるのかな?と思いますが、作り笑いでもいいそうです。
クリニックに来られている患者さんの中には、1日中痛みや辛さを抱えて、又は不安や孤独の中で生活されている方が多くおられます。 なかなか笑える状況ではないという方もおられるかと思います。 生きていくって本当に大変!
それでも、その日1日の中でほんのひと時でも笑える瞬間をもつことができれば、その一瞬だけは痛みも辛さも今までの人生の 後悔さえも忘れることができるような気がします。 1日1回、できれば声を出して笑いましょう。 私も笑いじわを気にせず笑顔笑顔でがんばります。
● クリニックの日帰りバス旅行記 ●
事務スタッフ 森永真紀
昨年の12月5日にクリニックより京都の下鴨神社から曼殊院・南禅寺・清水寺と日帰り旅行へ連れて行って頂きました。
まずは、下鴨神社へ到着し、鴨長明ゆかりの河合神社で復元された方丈の庵を見学し、本殿には美に対する願いを叶えてくれるといわれている「鏡絵馬」がズラリと並んでいてビックリしました。 「美人飴」も売っていて、美人になれるように沢山買ってきました!(笑)
次に曼殊院では、有名な枯山水庭園を眺める事ができ、とても見事な庭園で改めて日本の美しさ・良さを実感する事ができました。
昼食は湯豆腐で有名な京懐石料理を存分に堪能した後、南禅寺の境内にあるレンガ造りのアーチ型がモダンな水道橋などを見学し、最後は清水寺から一望できる紅葉はまだまだ十分きれいでした。
私自身、京都が好きでプライベートでもよく行きますが、またいつもとは違う京都を満喫でき、また一つクリニックでの良い思い出が増えました。
☆☆ 今号の、院長のお勧めの本 ☆☆
(ちょっとスペースが空いたので、1冊だけご紹介)
◇文春新書:「生きる悪知恵」 西原理恵子著 800円+税
「史上最強の人生指南書」「正しくないけど役に立つ60のヒント」とのコメントがあり、「こんな風にズバッと割りきれたらいいなあ」と読後に胸がすく思いがしました。 著者は苦労人でその経験に裏付けられたアドバイスは役に立ちますよ、きっと。