院内報「こころ」
Medical Journal KOKORO
◆ 当面の休診日のお知らせ ◆
当面の休診予定日をお知らせいたします。
*7月:7月6日(土)、7月20日(土)は休診。
*8月:8月3日(土)、8月24日(土)は休診。
なお、8月11日(日)~18日(日)が夏季休診期間で、この期間は全面休診となります。
*9月:9月14日(土)、9月21日(土)は休診。
*10月:10月12日(土)、10月26日(土)は休診。
*11月:11月2日(土)、11月30日(土)は休診。
◎土曜日は不定期に休診いたしますので、ご予約なしに受診される場合は予め必ず電話にてご確認下さい。
☆ 熱中症の発症予防について ☆
毎日のように、熱中症にかかって倒れた人のことやその予防を喚起する報道がなされています。しかし自分は大丈夫と過信していませんか?
熱中症は、高温や多湿の状態で体温の調節機能が追いつかなくなって起きますが、まずは吐き気、だるさ、頭痛などが表れ、熱中症と認識されていない場合が多くあります。 熱中症の半数程度は住宅内で起きています。 室温が28度を超えると危険が高まります。 また、夜間に熱中症にかかることがあります。
●感覚だけに頼らないこと! 特にご高齢者の方は暑さやのどの渇きの感覚が鈍っています!
●のどが乾く前に水分補給を!乾いてからでは遅い!
●室温が28℃を超えたら、たとえ夜間でもクーラーで28℃の温度設定で冷やしましょう! 今や扇風機の風だけではもう追いつきません!
●暑さを和らげる様々な工夫を生活に取り入れましょう。 首の周り、わきの下、太ももの付け根を冷やすと効果的です。
●過労、睡眠不足、体調不良時は熱中症になりやすい!
●熱がこもると血圧が下がります(たとえ高血圧の人でも)。 時々血圧のチェックを! (院長)
★医療時事解説:iPS細胞について★
iPS細胞とは、人工多能性幹細胞(英: induced pluripotent stem cells)の略で、体細胞へ数種類の遺伝子を導入することにより、身体の中の様々な細胞に変化することのできる能力(分化万能性と言います)を得た細胞のことです。 2006年に、山中伸弥先生率いる京都大学の研究グループによって初めて作られました。 患者自身からiPS細胞を樹立する技術が確立されれば、拒絶反応の無い移植用組織や臓器の作製が可能になりますが、その「再生医療」が今や現実のものになりつつあります。 また、患者自身の細胞からiPS細胞を作り出し、目的の細胞へと変化させて、今まで治療法のなかった難病に対してその病因・発症メカニズムを研究したり、薬剤の効果・毒性を評価したりできるようになり、医学・医療の研究が格段に進む可能性が出てきました。
すでに患者のiPS細胞を眼の網膜に変化されて治療に応用する計画が具体化してきましたし、神経難病の1つのパーキンソン病は中脳の黒質細胞が減少する病気ですが、患者のiPS細胞をその黒質細胞に誘導する技術が確立し、その細胞の移植など、治療にどう生かすか研究が進んできています。 さらに、有効な治療法のない神経難病の一つの筋萎縮性側索硬化症(ALS)において、その病気の神経細胞を患者のiPS細胞から作ることに成功し、それを用いて病気のさらなる解明や治療法の研究が進むことが期待されています。
「iPS細胞の由来で生まれた人間」が作られる可能性が語られるなど、倫理的な問題も出てきていますが、研究の進歩で多くの人達が恩恵にあづかれる日が早く来ることを願っております。(院長)
● 元気の源 ●
調整マネージャー 嶋田 和子
私はクリニックで声が一番大きくて、皆様から「元気ね・・」「声聞いているだけで元気もらえるよ・・」と、嬉しい言葉を頂いています。 実はこの元気をもらっている源は、我が家の仲間・・犬1匹8歳、イギリス皇太子さんと同じ犬ウェスティーのランちゃんと、猫2匹、2歳と年齢不詳?雑種でメイちゃんとさくらちゃん。 そしてメダカが水蓮鉢に5鉢と先日からホテイ草に産み付けていた卵から小さな赤ちゃんが何百匹も泳いでいます。 水替えなど半日かけてしながら心癒されています。 メダカ飼ってみようかな?と思われましたら奈良から持ってきますので・・・。
ランちゃん、メイちゃん、さくらちゃんが、クリニックから帰宅時エンジンの音を聞き、「ただいま・・・」と玄関を開けましたら、「おかえり」とお迎えしてくれます。 堺から奈良までの運転の疲れが吹っ飛んでまた元気が湧いてきます。
その元気パワーを皆さんに充電できるように今後も笑顔でがんばっていきます。 マネージャーとして患者さんから何でもご意見などございましたら声掛けしていただき、ホットできるクリニックめざしていきたいと思っています。
● 二上山に登ってきました ●
看護師 佐野 亜紀
以前、太子町出身の患者さんから太子町には推古天皇・聖徳太子・小野妹子の墓があると教えてもらい一度行ってみたいと思っていました。
今更遅いと思いながらも、聖徳太子の廟(叡福寺)にお参りし、賢くなるようお願いしました。 その後、竹之内街道を散策し山へ。 登山者も多く、皆さんそれぞれのスタイルで楽しんでいる様子でした。夫婦連れ・小さい子連れの家族・女性ばかりや男性ばかりのグループ・山ガール(初めて目撃しましたが、3割増しに可愛く見えます)・60歳ははるかに超えているであろう山ガール?・片方の手足に麻痺がありながらゆっくり上る人・木陰等で昼寝をしている人・ボーイスカウトの子供たち・トレイルラン・デートに来てお弁当を食べているカップル・山頂目指さず帰る人。低山でも侮ってはいけませんが、自由に自然を楽しめばいいんだなと思いました。
雄岳には大津皇子の墓もあります。少し歴史を調べると、すさまじい権力争いがあったのですね。
(堺近辺は、まさに歴史の宝庫。 近くに眼を向けて探索するのも良いですね。(院長))
♣ 院長のプライベートタイムから ♠
★NHKの大河ドラマはずっと欠かさず見ています。 今は「八重の桜」。 幕末と言えばどうしても倒幕側~新政府側から見がちで、会津藩のことを、新撰組を預かり幕府側に頑固にしがみついた時代遅れの勢力としか捉えていませんでしたが、時代の流れの中で理不尽な立場に追いやられた構図は、まるで中央の都合で原発を押し付けられた挙げ句、理不尽にも原発事故に翻弄されている今の福島の姿に重なります。 歴史はしばしば一方の視点で語られ勝ちですが、公平に見る眼が必要です。 前大河ドラマの「平清盛」でもそのことを感じました。 平家のおごりだけがクローズアップされがちですが、平清盛が様々な戦いを勝ち抜き、中国との交易に力を注ぎ、神戸の街の礎を作りながら、思慮・行動の中で政治のトップにまで登り詰め、この過程で武士の地位を格段に上げてまさしく「武士の世」を切り開いたことを改めて認識しました。 歴史問題も自分の立場だけに立脚する限り解決はなかなか難しいでしょうね。
★今年は伊勢神宮の20年ぶりの遷宮と出雲大社の60年ぶりの遷宮が重なり、この初夏、思い立って両神宮の参拝に行ってきました(もちろん、副院長と)!
まずは伊勢へ。 早朝6時に堺を出発、車を飛ばして2時間で伊勢の二見浦に到着。 夫婦岩の見える二見興玉神社を参拝、次いで外宮、内宮と順に参拝しました。 五十鈴川で手を浄め、古代のたたずまいを感じながら荘厳な参道を歩き、新旧の社殿が並ぶ姿を拝見しました。
また、別の日・・・今度は出雲大社へ。 堺からは300km以上の道のりのため、午前2時に出発、約4時間半かかって到着。 伊勢神宮に比べると小振りの神宮ですが、朝の人通りの少ない整備された参道を国譲りの神話を思い浮かべながら歩き、有名な大きな注連縄のある社殿で参拝しました。 出雲大社の遷宮は御本殿の修造によるもので、その間ご祭神の大国主大神が別の神殿に遷られるという形をとります。 御本殿の新調された屋根を拝見しました。
両神宮で患者の皆様のご健康を祈りました。