院内報「こころ」
Medical Journal KOKORO
◆ 当面の休診日のお知らせ ◆
当面の休診予定日をお知らせいたします。
*11月:11月2日(土)、11月30日(土)は休診いたします。。
*12月:12月3日(火)、12月7日(土)は休診いたします。。
<年末年始の休診予定>
★12月27日(金)午前診で、年内診療 最終です。
(12月27日午後~1月5日休診)
★1月6日(月)午前診より、年始診療開始。
*1月:1月18日(土)は休診いたします。
◎土曜日は不定期に休診いたしますので、ご予約なしに受診される場合は予め必ず電話にてご確認下さい。
☆インフルエンザワクチン接種実施中☆
インフルエンザワクチンを只今実施中です。 効果は確実とは言えませんが、特に病弱のご高齢者ではインフルエンザが重症化しやすく、ご高齢者では接種する意義があると考えております。 現在13歳以上では、ワクチン接種は1回接種で十分とされています。 インフルエンザワクチン接種は、特に予約は不要で、午前診は11時45分、夜診は18時30分をめどにお越し下さい。 定期受診されている方は受診の際に接種できます。
◆初めて当院を受診される方(新患): 3500円
◆前回受診から間があいている方(初診): 2600円
◆定期受診されている方・2回目(再診): 2100円
◎堺市在住の65才以上の方は1000円の窓口 負担で済みます。
◎無料券は、接種当日に必要ですので、対象の方 はワクチン接種当日にご持参下さい。
(詳細は受付までお問い合わせください)
☆成人用肺炎球菌ワクチン接種のお勧め☆
堺市に住民登録のある75歳以上の方に対し、成人用肺炎球菌ワクチン接種の費用を1人1回に限り、3000円の助成が堺市から行なわれています。 本来当院ではこのワクチンを7000円で行なっているため、この助成を適用した場合は4000円になります。 一度の接種で5年間効果が続きます。
日本人の死因順位で肺炎が脳血管疾患を上回って3位となりました。 高齢になるほど死亡率が上がり、死亡者の96%は65歳以上です。 特に風邪やインフルエンザで抵抗力が弱った時に起こしやすく、肺炎の原因菌の第1位が肺炎球菌です。「肺炎を起こしたら抗生物質で治療すればよい」と安易に考えがちですが、実は抗生物質の効きにくい菌がかなり増えている現状があり、肺炎のもっとも多い原因菌の肺炎球菌のなんと過半数がペニシリンなどの通常の抗生物質が効かないものとなっています。 従って予防が大切で、その有効な手段の1つが肺炎球菌ワクチンです。 全ての高齢者の接種が望ましいとされ、接種により肺炎の重症化や死亡を減らすと報告されていています。
●助成の無い場合は、7000円かかります。
●1回の接種で効果が約5年持続し、再接種できます。
●通常ワクチンとほぼ同程度の副反応の起こる可能性があります。
●事前の予約が必要です。(詳細は受付まで)
★ピロリ菌の有無を、便で調べる検査のご案内★
最近、ピロリ菌が話題になっています。 ピロリ菌(正式名:ヘリコバクター・ピロリ)は胃の粘膜に棲みつき、胃がんや胃潰瘍などの発生原因となる細菌です。 特に、日本人は胃がんが多く、胃がんにかかる人のほとんどがピロリ菌に感染していると言われています。 上下水道の普及によりピロリ保菌者は減っていますが、50歳代以上の日本人の7~8割が感染者だと言われています。 ピロリ菌を除菌すれば、胃がんの発生を大幅に抑制できることが分かってきました。 それでピロリ菌の除菌治療が注目されるようになりました。 ただ、胃カメラなどでピロリ菌による胃炎があることを確認しないと、除菌療法は保険の適用になりません。 「以前から胃炎があるのでピロリ菌がいるのかどうか調べたいけど、胃カメラは受けたくない」と言う方は、便だけででピロリ菌がいるかどうか調べる方法があります!
ご希望の方はご相談下さい。
●胃カメラでの胃炎確認を併用しないため、保険 が効きません: 3500円かかります。
●便を所定の容器に採っていただくだけです。
◆ ご高齢者の粗食にご注意 ◆ 副院長
「健康的な食事」と聞いてイメージするのは肉と脂の少ない「粗食」でしょう。 しかし、粗食が健康に良いとされるのは40~50歳代の中年期までの話。 60歳を超えてくると、粗食は次第に健康にとって害が大きくなります。 高齢者にとって粗食が良くないのは、「病気よりも老化そのものが問題」となってくるからです。 肉や脂を控えた食事を続けると、蛋白質不足になって栄養状態が悪くなり、筋肉や骨の量が減っていき、老化を早めることになります。 体の老化が進むと、転倒して寝たきりになるリスクが高くなるし、心臓病などの病気のリスクも高くなります。 特に、血清アルブミン値が栄養状態の指標となりますが、低い数値だと介護が必要になったり、病気などでの死亡リスクが、それ以上の人の1.5倍から2倍になることが分かってきました。
ではどのような食事をとれば、血清アルブミン値を上げ、老化を遅らせられるのでしょうか。 大切なのは、肉や魚、牛乳、油脂類など10の食品群をなるべくをまんべんなく食べることです。 食事にバラエティがないご高齢者ほど、知的活動や社会活動が低下していきます。 かつては、高齢になれば、食が細くなるのは当然と考えられてきた。しかし、寿命が延びた現在、元気に生活を楽しむには食事が大切です。
♥「和泉の国ジャズストリート」に行ってきました♣
事務スタッフ 加藤智美
去る9月28日(土)に「和泉の国ジャズストリート」前夜祭、9月29日(日)本番。 和泉中央駅周辺の11の会場で、総勢106バンドが競演!!
「和泉の国ジャズストリート」は、市民や桃山大学の学生のボランティアによるイベントで、ストリートライブは無料です。 私は高校のブラスバンド部
の友人がフュージョンバンドのドラムで参加していて、5年前から聞きに行っています。 友人のバンドはエレキギター、ベースギター、サックス、キーボード、ドラムで、今年はオリジナル6曲。 アマチュアと思えない演奏でした。
日曜日の午後、和泉中央駅周辺の会場でジャズを中心に色々な音楽が流れて、町全体が音楽に包まれ、まるで異国にいるような感じです。
ソロ、少人数のバンドからビッグバンドまで、ジャズを中心にアカペラ、フォーク、ロック、ポップス等色々な音楽を無料で楽しめる事ができてお勧めです。今年で8回目、毎年9月の日曜日に開催されているようです。是非みなさんも一度聞きに行ってみてくださいね。
☆☆出会った本から考えたこと☆☆
「今の生活スタイルでは地球がもたないのではないか?」「成長ばかり追いつづける今の経済の仕組みでは地球が破滅するのではないか?」と考える日々が多くなり、そのヒントを探ろうと、環境問題や経済問題関係の本を読むことが多くなってきました。 医療とはずれますが、印象に残った本から・・・。
◇集英社新書:「超マクロ展望 世界経済の真実」
水野和夫・萱野稔人著 720円+税
◇太田出版:「世界経済の大潮流」
水野和夫著1600円+税
世界経済危機の解釈やこれからの展望が書かれた本があまたある中で、これらの本が最も腑に落ちました。 書かれた時点が今より少し前でタイムリーな本ではありませんが、連続する経済危機、国家財政破綻といった問題の根源がグローバル経済にあり、その解決の1つに「地域が拠点の自己完結型の定常社会」と著者は示すが、下記の本とつながる内容でした。
◇角川oneテーマ21:「里山資本主義」
藻谷浩介・NHK広島取材班著 781円+税
マネー資本主義がひき起こす様々な現代社会矛盾や弊害に対し、地域の経済的自立と安定を図る経済システムを有力な選択肢として紹介されています。
先日亡くなった天野祐吉氏が「日本は“成長”社会から“成熟”社会へ向かわねばならない」と言われていたことと重なりました。 (院長)